セラミック 型取りは痛い?時間・やり直しの理由と当日仕上げの違い

セラミック 型取りと検索される方の多くは、仕上がりではなく「その日、口の中で何をされるのか」を知りたがっています。痛いのか、どれくらい口を開けているのか、途中で気持ち悪くならないか。
実際、当院にいらっしゃる日本の方からも、治療内容より先にこの質問をいただくことがあります。過去にオエッとなった経験が残っている方は特にそうです。
この記事では、型取りという工程で何が起きているのかを分解して説明します。そのうえで、やり直しが起きる条件と、当日仕上げの場合に何が変わるのかまで整理します。
セラミック 型取りとは、実際には何を写している工程か

型取りで記録しているのは、歯の形だけではありません。歯ぐきとの境目、隣の歯との接触点、そして噛み合わせの三つを同時に写しています。
このうち一つでも曖昧に写ると、出来上がった被せ物は入りません。段差ができたり、噛むと当たったりします。
足あとを石膏で取る作業を想像してみてください。土が乾いていれば形は残りますが、水たまりの上ではぼやけます。
口の中では、この水たまりにあたるのが唾液と出血です。だから型取りの前に、歯ぐきの状態を整える時間が必要になります。
セラミック 型取りが「痛い」と言われる4つの理由
① 型取りそのものではなく、その前の処置
型取り自体に痛みはほとんどありません。痛みを感じるとすれば、その直前の歯を整える工程か、歯ぐきの境目を出す処置です。
そのため麻酔を使うかどうかは、型取りではなく前工程で決まります。ここは事前に確認しておくと安心です。
② 材料が固まるまでの圧迫感
従来の印象材は、口に入れてから固まるまで数分かかります。その間、動かずに口を開けている必要があります。
痛みというより、動けないことによる緊張感です。時間が読めると、体感は大きく変わります。
③ 嘔吐反射(オエッとなる)
トレーが上あごの奥に触れると反射が出やすくなります。上の前歯の治療でも、材料が奥に流れると起こります。
体質の問題と思われがちですが、実際には範囲と姿勢で軽減できることが多い症状です。事前に伝えておくことが一番の対策になります。
④ 一度で終わらなかった経験
つらさの記憶の多くは、やり直しから来ています。同じ工程を二度繰り返すと、時間も緊張も倍になります。
ですから対策は「我慢の仕方」ではなく、やり直しが起きる条件を先に潰すことです。
従来の印象材とデジタルスキャンの違い

現在は口の中を光学スキャナーで読み取る方法が広く使われています。両者の違いを、患者さんが体感する項目で並べます。
| 項目 | 従来の印象材 | デジタルスキャン |
|---|---|---|
| 口の中に入る時間 | 固まるまで数分 | 動かしながら短時間 |
| 嘔吐反射 | 出やすい | 出にくい |
| やり直しの判明時期 | 取り出して確認した後 | その場の画面上ですぐ |
| 部分的な取り直し | 基本的に全体をやり直す | 足りない部分だけ追加できる |
| 技工所への受け渡し | 模型を運ぶ時間が必要 | データのため即時 |
表の最後の二行が、当日仕上げに直結する部分です。データであれば運ぶ時間がゼロになります。
セラミック 型取りのやり直しが起きる3つの条件
一つめは、歯ぐきからの出血です。境目に血がにじむと、そこだけ形が読めなくなります。
二つめは、歯ぐきが境目に覆いかぶさっている状態です。写したい線が隠れているため、先に歯ぐきを整える必要があります。
三つめは、噛み合わせの記録が甘い場合です。形は合っているのに高く感じる被せ物は、多くがここに原因があります。
なお「型取りの後にキャンセルできるか」という検索も多く見られます。歯を整えた後であれば元の状態には戻せないため、キャンセルではなく仮歯での経過という判断になります。
院内ラボがあると、セラミック 型取りの位置づけが変わります

外部の技工所に依頼する場合、型取りは「送るための作業」になります。データや模型を渡し、出来上がりを待つ流れです。
当院は院内に技工所(ブランシュラボ)があるため、スキャンしたデータをその場で技工士と共有します。デザインを一緒に確認しながら進められる点が最も大きな違いです。
形が合わない箇所が見つかっても、その日のうちに調整できます。後日また口を開ける必要がありません。
一日で仕上げる流れの全体像はワンデー治療の記事に、削る量の考え方は削らないラミネートベニアの記事にまとめています。
費用については、セラミックの材料等級だけで決まるものではありません。当院はイボクラール(Ivoclar)の接着システムを使用しており、接着材の中では最も高い価格帯ですが、生体親和性と色の安定性に優れ、境目が長期的に変色しにくい点を重視して選んでいます。
内訳の見方は値段の記事で詳しく扱っています。料金は日本の方も韓国の方も同一で、海外からお越しの方への上乗せはありません。
よくある質問
型取りに麻酔は必要ですか
型取りそのものには通常必要ありません。ただし直前に歯を整える工程や歯ぐきの処置を行う場合は、その工程のために麻酔を使うことがあります。
オエッとなりやすいのですが、伝えておくべきですか
必ず先にお伝えください。姿勢や範囲の取り方、スキャンの順序を変えることで軽減できる場合が多く、伝えておくだけで進め方が変わります。
型取りをやり直すと追加費用がかかりますか
当院では治療のために必要な取り直しを別料金にはしていません。費用の考え方は事前の説明時にお伝えしますので、着手前にご確認ください。
副作用と個人差について — 歯を整えた後は一時的にしみる感覚や歯ぐきの違和感が出ることがあります。嘔吐反射の出やすさ、歯ぐきの状態、噛み合わせは個人差が大きく、同じ工程でも所要時間や感じ方は人によって異なります。本記事は一般的な情報であり診断に代わるものではありません。実際の治療は診察と相談のうえで決定してください。
工程を知っていると、その日が短く感じます
診療室で長く感じる時間は、たいてい「あと何分か分からない時間」です。何をしていて、どこまで進んだのかが分かるだけで体感は変わります。
セラミック 型取りは、仕上がりの精度がほぼ決まる工程でありながら、患者さんには最も見えにくい部分でもあります。だからこそ、事前に説明する価値があると考えています。
ご不安な点があれば、お口の写真をお送りいただければ事前にご案内できます。お気軽にご相談ください。
歯科王 キム・テヒョン(ブランシュ歯科 代表院長・ソウル大学出身の歯科医師)
ご相談について — ブランシュ歯科はソウル江南、論峴駅と新論峴駅の間にあります。日本語でのご相談はLINE公式アカウントで受け付けており、料金ページもご確認いただけます。